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1962年、アメリカ合衆国が「封鎖」、つまり経済通商停止を発令すると、交換部品を調達することができなくなってしまった。さらに、キューバ政府はハーレー・ダビッドソンをアメリカ帝国主義のシンボルと見なし始めた。その結果、このオートバイにとって避けられない苦闘が早くも始まった。
数年後、ミリメートル単位の正確さにその労力を注ぐことで知られる、ぺぺ・ミレージマという愛称のホセ・ロレンツォ・コルテスが、古いハーレー・ダビッドソンの修復を始めた。彼のおかげで、数多くの美しいハーレー・ダビッドソンが、再びその走りを見せるようになった。 彼の模範は、直接または口伝えによって、彼の教えを尊敬するハーレー愛好家によって引き継がれた
ハーレー・ダビッドソンのコミュニティに非常に崇拝されていたホセ・ロレンツォ・コルテスが亡くなって一年経った1991年から毎年、島のハーレーファンたちは皆、彼に敬意を表すため、6月の第3日曜日、彼が眠るハバナの記念墓地コロンに集う。 記念日は、「Dia del Motorista Ausente(逝ってしまったハーレー乗りの日)」という名前がついた。
1992年キューバのクラシック・オートバイのクラブであるMOCLAが設立された。これはクラブのメンバーを援助したり、情報交換や部品の交換をしたり、また島内の興味をそそる道や起伏の多い道を走り回る集いを企画したりするためのものである。さまざまな活動の中でも、MOCLAは、入院中の子供たちにひと時の楽しみをもたらす日を捧げるなど、社会的にも重要なイニシアティヴも取っている。
今日では、この信じられないような「旅する博物館」は観光の魅力の更なる要素となっている。 実際、MOCLAのメンバーたちは他の国々からやって来るハーレーファンのために、島巡りツアーを企画している。ハーレー乗りたちは、自分たちのオートバイを持ってきたり、クラブで用意したオートバイを利用したりして、めったにない感動を味わうことができる。
